地域をITで活性化する

地域をITで活性化しようというワークショップが白浜で開催された。

東京や大阪では、ITに関するシンポジウムやワークショップは常時行われているが、この地域でこういう会議が開かれることはとてもうれしい。

だけど、その主催団体がMIJS(Made in Japan Softwawe Consortium)であり、昔、ボクがこんな世界を視野に入れた意気込みのあるソフトウェア技術集団があったら、メチャ応援していると思う。



しかし、かつて政府でさえ第5世代コンピュータなどの夢を追いかけていた時代が去って、TRONのような国産OSの芽を摘んでしまうような行政や、権威主義に支配されて新しいものの考え方などが生まれようも無いと思う大学の教育方法や3Kとも5Kとも呼ばれて学生に嫌われる産業にしてしまった業界に大きな希望も持てず、たまさか日本独自の情報活用手段といえるコンセプトを打ち出した2ちゃんねるやWinnyなどの開拓者を悪人のように警察がただ追いまわすようでは、日本におけるソフトウェアの未来はないと思っている。

そこで、ソフトウェアの開発の現場から離れて、白浜の素敵な環境で過ごしているボクの目に、「ソフトウェア技術者には夢がある」と主張する驚異のワークショップが開催されると言うので、何事だろうと期待して参加した。

場所は、太平洋を一望できるすてきなホテル(ホテルグリーンヒル白浜)の会場だったけど、残念ながら曇り空で夕暮れからの開催だったため、眺望の良さを体感することはできなかった。

しかし、地元にソフトウェアの会社を設立運営されているSRIの浦社長や和歌山県の企業立地を推進する担当の方、地元企業の経営者らの尽力だと思うが、東京からも若い実力者が来られて面白いお話を聞くことができた。

「ITの基盤はほぼ完成したので、地方でもIT産業は育つ」「関空を使えば結構便利な土地、人件費は安く、日本語が通じるし信頼性も高くアジアに外注するよりお得」「地元の支援も他の地域には負けない」などの推進派の意見が述べられた。



確かに、そうなのだが、それでは、「東京の会社の下請けに使うと便利ですよ」と言っているに過ぎないように思う。

ま、無理かも知れないけど「白浜で無きゃできないでしょ」もしくは、「白浜でこそ、できるでしょ」というスタンスで無いと面白くないじゃない。

企業経営者にとっては「都合のいい下請け」的な使い方を目指し、地元や行政は「下請けでも何でもいいから、地元の雇用を増やして欲しい」だけじゃ、新しい時代のパワーにはならないと思うね。

パネラーとして参加された民主党の岸本衆院議員や世耕参院議員、和歌山大の鰺坂教授などに、こんな質問をぶつけてみたら、それぞれの立場から個性的な回答をいただいて、とても面白かった。

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