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南方記念館を訪ねて

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ボクのマンションから神島(カシマと読む)越しに遥かに見える南方熊楠記念館を訪ねた。 もう10年ほど前に一度訪ねた記憶があるが、熊楠についてはほとんど覚えていない。 記念館に行って展示物をじっくり見ると、さすが和歌山県が生んだ博物学の巨星と言うだけあって、その人生はものすごい天才型の人だ。 彼は、10歳の頃から様々な専門書を書き写したというから驚きだ。 19歳の頃からは、アメリカやイギリスで研究を続け、10数ヶ国語がしゃべれたそうだ。 その後、田辺に住んで、那智山などで多くの研究対象の生物を観察したが、昭和4年には、昭和天皇の行幸に際して神島を案内し、お召し艦の長門艦上でご進講したそうだ。 そのとき、標本を天皇に差し上げたそうだが、桐箱に入りきらなかったのでなんと森永キャラメルのボール紙の箱に入れて渡したのだそうだ。 ところで、彼の研究テーマは腐った木片などに生えているばっちい菌だ。 この辺りが、凡人の頭の回路と違うところなんだろうなあ。 記念館の屋上からは、白浜名物の円月島や白浜の温泉街などが一望できた。

太平洋を見たい

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いつも暮らしているマンションから海を眺めているんだけど、そこは田辺湾なのでとても穏やかな海面だ。 今はせっかく海の近くに居るんだから、シルバーウィークの休みを利用して本物の太平洋を眺めたくなった。 夏休みの期間中は、紀伊半島の道路は海水浴客で大渋滞のため、クルマで移動するのが大変つらい。 しかし9月に入ると、道路もスイスイで心地よいドライブができるはずなので、今回は本州最南端でバーンと太平洋を眺めようと企み、串本の大島に行くことにした。 そう、「ここは串本、向かいは大島」の大島だ。 途中、日置川の美しい海岸を散歩したが、さすが太平洋の海だけあって、本格的な海の波が見られた。 せっかくのリハビリの機会のついでにちょっと海岸に腰を下ろしたが、いつもの田辺湾のように寝転がって波の音を聴こうなんて長閑なイメージではない。 ここでは、気がついたら沖の方に浮いていた!と言わんばかりのものすごい迫力だ。 さて、いよいよ大島に着いたが、ネットでの事前調査では島の中にはまともなレストランがなさそうなので、大島へ渡る橋の袂の「水門まつり」という面白い名前のレストランで昼飯を取ることにした。 串本漁港の側だったこともあってネギトロ丼を食べたが、さすがにうまかったよぉ。。。 大島に入って訪ねたのは「リゾート大島」という施設で、バンガローやログハウスやキャンプ場などがあり、グループで遊びに来るにはとても面白そうだ。 なんと言っても周りになーんもないからめちゃくちゃ静か。^^; 大島に来て、行ってみたかったのはトルコ記念館だ。 パンフレットによると、「明治23年、トルコ皇帝の使節として来日した軍艦エルトゥールル号が大島の沖で遭難し、580名以上の将兵が亡くなったそうだ。そのとき生存者の救出などに地元の人たちが命がけで協力したことを記念して串本はトルコとの姉妹都市となっている」そうだ。 記念館自体には大した展示物がある訳ではなかったが、屋上からは軍艦が遭難した海岸をすぐそこに見下ろすことができ、好天の日にもかかわらずものすごい波が押し寄せていた。 真っ青な海の遠くには大きな船が行き来しており、これぞ太平洋という景観に感激して、秋風と太陽の光を体いっぱいに浴びながら長い間眺めていた。

夏が去る前に

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9月に入ると突然爽やかな秋の風が吹き始めた。 これはいかん。 今年はまだ海に入ったこともない。 もちろん、今の体の状況で海水浴はちょっと無理。 久しぶりの日本晴れの休日に夏の海を見ておかねばと思って、近くの海岸に出かけた。 この辺りは、そこいら中海辺で、ちょっと場所を変えると全く違った海とのお付き合いができる。 マンションの近くでは、浅瀬の岩場で海水の中を歩き、 白浜名物の円月島付近では、水溜りに足をつけてはしゃいだり、 三段壁付近の岩場では、カキ氷を食べながら壮大な太平洋を眺めた。 夏が去りつつある休日に、思いっきりいろんな海を楽しめた。