雨の高野山に紅葉狩り
秋の高野山に紅葉狩りに行けるのを楽しみにしていたが、当日は土砂降りの雨。 紀南ユネスコ協会が開催するバス旅行に誘っていただいたのだが、暗いうちに出発し、集合場所でバスに乗って、雨の中を高野山に向けて走った。 ところが、予定していた国道311号線は、雨天のため通行止めで、地域によっては避難勧告が出される始末。 バスは、和歌山まで阪和自動車道を通って、安全ルートで行くことになった。 途中、道の駅に駐車したが、バス旅行なんて何年ぶりか、もう記憶に無いよ。 ようやく高野山の駐車場に辿り着いたが、土曜日なのに観光客は全然いない。 それでも、元気良く奥の院の方角に歩くことにした。 スニーカーを履いてきたので、足の状態は比較的安定していて、躓きそうになりながらもいろんな墓が並ぶ雨の参道を、必死で歩いた。 最初のうちは、大企業や現在の資産家らしき人の墓が多かったが、アチャコさんの碑やしろありの供養塔、落書き塚などもあった。 しばらく行くと、筑前黒田家、加賀前田家、法然上人、安芸浅野家、松平家、豊臣家など、蒼々たる歴史上の人物の墓が並んでいる。 ようやく、水掛不動さんに辿り着き、お水を掛けて、今後の安全を祈願した。 次に、金剛峯寺にバスを廻して、一緒に乗ってきた方々とガイドの人に説明を受けた。 そして、ようやく昼食だ。 福智院で精進料理を食べたが、野菜ばかりで腹の足しになるかなあと心配していたが、おいしくてご飯を3杯もおかわりしてしまったよ。 食後、庭を眺めて、その美しさに目を見張った。 ここを見れただけで、来た甲斐があったよ。 帰りは、さらにシビアな豪雨の中、バスガイドさんの絶え間無く続くおしゃべりに関心しながら、うたた寝することもなく家路に着いた。